「わ、私じゃないですよ。そんなことはしません!」
「でも犯行現場を目撃してる人が多数いるんだ。みんな口を揃えて君だと言ってるよ」
「まさか……」
絶対に私ではない。だって盗難のことだって最近聞いたばかりだし。
「誰かが私のことをはめてるんじゃないですか? けっこう人から羨ましいと思われてるんで」
考えられるのはそれしかない。
そもそもお金はたくさんある。欲しいものはなんでも買えるから、人のものを盗む理由がない。
「……はあ。とりあえず今日からお前は自宅謹慎だ。期限についてはこれから追って連絡する」
そんな私の気持ちを無視するように、先生は呆れた顔をしていた。
「そんなの納得できません!」
「もう職員会議で決まったことだ」
「……っ」
一方的に告げられた謹慎処分。
私は理不尽な状況に苛立ちながら、これはなにかの間違いだと怒ったように校長室を出た。
教師は頭が堅いからダメだ。
みんななら分かってくれる。
私の友達なら絶対に信じてくれるはずだと、希望を持って教室のドアを開けた。



