幽霊高校生のまつりちゃん



次の日。人生交換をして二回目の朝を迎えた。

今日も朝食はママが豪華なものを作ってくれた。


お腹も心も満たされて、私は気分よく学校に向かう。

教室では優香たちがすでに登校していて、昨日撮ったプリクラを分けながら、次の遊びの予定を立てていた。


「未来は本当にプリクラと実物との差がないからいいよね」

「えーそんなことないよ」

私は受け取ったプリクラをカバンのうちポケットに入れた。

ガヤガヤとしていた校舎にチャイムが鳴ると、先生が教室に入ってきた。


「ホームルームをはじめるので、席に着いてください」

うちのクラスの担任はまだ初々しさが残っている若い男の先生。定時制の時は中年のおじさんだったから、これもまた新鮮だった。

名前の順で出席確認が行われたあと、先生は深刻な表情で話しはじめた。


「先日盗難事件の話をしたと思うけど、今教員たちも校外のパトロールを強化しています。もし校舎および敷地内で怪しい人物や犯人についての情報を知っている人がいれば、放課後でもいいので話を聞かせてください」


……盗難事件?

周りの様子を見ると、さほど大きなリアクションがないので、以前からこれについての話は何度もされているようだった。


「っていうか絶対に外部の人間じゃないよねー」

ホームルームが終わると、優香たちが私の机に集まってきた。


「あの、盗難事件って?」 

「もう未来、また寝ぼけてるの? うちのクラスに限らず、生徒の持ち物が頻繁に盗まれてるじゃん」

詳しく話を聞くと、それは一年以上も前から頻繁に繰り返されているとのこと。

最初は大事にはしていなかったけれど、被害生徒がたくさんいるので、やっと先生たちも犯人探しに本腰を入れ始めたらしい。