幽霊高校生のまつりちゃん




それからホームルームを経て、授業がはじまった。

定時制でも勉強はしていたけれど、訳ありなクラスメイトに合わせるようにして、進んでいくスピードも遅かった。

今の授業に追い付くまで少し時間がかかりそうだけど、大丈夫。明るい教室で勉強ができているだけでやる気がでた。

そして、夢のような初日はあっという間に終わった。


「ねえ、未来。みんなで遊びにいこうよ」


放課後になり、優香がすぐに誘いにきてくれた。


「え、私もいっていいの?」

「なに言ってんの。未来がいないとつまらないじゃん」

こういうやり取りでさえ初めてのことだから、いちいち感動してしまう。

未来がいつも一緒にいる友達は全員で五人。みんなで仲良く校舎から出て、そのあいだに「今度うちらとも遊ぼうね」と他の人からも誘ってもらえた。


人気者って、こんな気分なんだ。

まだ戸惑うことも多いけれど、未来としている自分のことがとても誇らしかった。


みんなで向かったのは駅前のゲームセンターだった。

いつもこの時間はバイトの上がり作業をして、バタバタとしている頃。もう、時間を気にしないで遊んでいいなんて、本当に夢みたいだ。


「あ、これで撮ろうよ」

優香たちは迷わずにプリクラの機械の中に入った。

私ら古いイメージで止まっていたけれど、今のプリクラ機は照明も明るくて、カメラの角度を自分で動かせるらしい。

小学校の頃に1度だけ撮ったことがあったけれど、その時のイメージとはだいぶ変わっていた。

テンポよく撮影して、出来上がったプリクラを確認した。

加工しているとはいえ、未来の顔は本当に可愛くて、お人形みたいだった。

これが今の自分だなんてまだ信じられない……。