呆然と立ち尽くす中で、私はじっと自分の手を見つめる。
「…………っ」
自分の本当の願いに気づいた私は、すでに授業が始まっている時間だというのに、階段を駆け上がって屋上を目指した。
……ハア、ハア。
全速力で走ったのは、いつ振りだろうか。
いや、そもそも私は必死になったことなんてなかった。
諦めていたことのほうが多かった。
どうせ私なんてって、自分で自分のことを否定するだけだった。
でもそれはもう止める。
ほしいものがあったら、全力で手を伸ばす。
そんな、自分でいたい。
「泉谷さん……っ!!」
息を切らせながら、勢いよく扉を開けた。
その先には屋上からの景色を眺めている泉谷さんがいた。
「なんでここにいるってわかったの?」
「ハア……だって、泉谷さんなら絶対にここだって思ったから」
私は呼吸を整えながら、ゆっくりと彼女に近づいた。



