「あんたがさ、泉谷になついてることは知ってたよ。こそこそ教室でも目合わせたりしてさ。うちらのグループにいながら、机の下でスマホ触って悪口書いて、本当に最悪だよ」
璃子は軽蔑するような目で私のことを見ていた。
突き飛ばされた拍子にぶつけた背中が痛い。
でもそれ以上に今はもっと心のほうがズキズキする。
「……そっちだって」
「は?」
三人の高圧的な声が重なる。
先に鍵アカを使って悪口を呟いたのは璃子たちのほうだ。でも反論したってどうせ言い負かされてしまう。
「……なんでもない」
結局、私はなにも言えないまま、ただ理不尽に責められ続けた。
そして、予鈴が鳴ると同時に校舎裏から解放されたけれど、三人を敵に回した以上、もう教室には戻れない。
……明日からどうすればいいんだろう。
居場所を探すようにして昇降口をうろうろしていると、誰かが遅れて登校してきた。
それは、泉谷さんだった。



