次の日。いつもどおりの時間に起きて学校に向かった。
すでに璃子と早織と谷野ちゃんが机を囲んで話していたので声をかけると、なぜか三人が鋭いを目をして睨んできた。
「ど、どうしたの……?」
不機嫌なことがあったというより、私に怒っているような空気だった。
「ちょっと話があるから来て」
璃子にそう言われて、私たちは教室から人気のない校舎裏へと移動した。
三人は相変わらず怖い顔をしていて、自分の心臓がずっとうるさく鳴っている。
「あんたさ、私たちの悪口言ってるでしょ?」
最初に口を開いたのは早織だった。
「え、悪口? 言ってないよ」
「は? 嘘つくなよ。裏でうちらのこと、ああだこうだって毎日言ってんの知ってんだよ!!」
璃子は私のことを怒鳴りつけながら、肩を強く押した。
その拍子で壁に激突した私は三人に詰め寄られて、逃げ場を塞がれてしまった。
なにが起きているのか理解できなくて、頭が真っ白になっている。
「ひどいよねー。うちら友達だと思ってたのにさ」
谷野ちゃんも賛同するように呆れた声を出していた。
「ま、待ってよ。私、本当に……」
「鍵アカを使って私たちのことつぶやいてるくせに、今さらなに言ってんだよ」
……え、鍵アカって……。
口には出してないけれど、たしかに私はSNSの中では三人のことを悪いように書いている。
三人の表情を見て、当てずっぽうで言っているわけではないとわかった。
「な、なんで……私の鍵アカが見れるの?」
今朝も私はつぶやいた。
愚痴ではないけれど、学校が憂鬱だとか、雨が降りそうで最悪とか、その程度。
SNSを開いたけれど、もちろん鍵は外してないし、アカウントの存在も三人には打ち明けていない。
だから三人にバレるはずがないのだ。
だって私の呟きを見られるのは、たったひとりしかいない。
「なんでって、泉谷のスマホから見たに決まってんじゃん」
その言葉に、血の気が引いていく感覚がした。



