幽霊高校生のまつりちゃん



「泉谷さんは……自分が周りからどう思われてるのか怖くないの?」

私はぎゅっとスカートを握りしめた。


クラスメイトがひそひそと泉谷さんのことを悪く言ってることは耳に入っていると思う。

璃子だって露骨に彼女のことを毛嫌いしているし、冷めた視線だって相当感じているはずだ。


「えー怖いっていうか、ウザイかな。気に食わないなら放っておいてよって感じ?」

「…………」

「あ、でもそれなりにストレスは溜まるよ? だから私もほら」と、見せてくれたのは泉谷さんの鍵アカだった。

「人のことっていうより、私は自分の気持ちを呟いてる。まあ、病みアカってやつかな。学校面倒くさいとか、ダルいとか眠いとか。吐き出すのにちょうどいいから使ってるだけ」

「読んでもいいの?」

「いいよ」

泉谷さんは躊躇なく自分のスマホを渡してくれた。たしかに泉谷さんの鍵アカの呟きはネガティブなことばかりだった。


「日比野さんも作ればいいじゃん」

「え?」

「言えないなら、書けばいいんだよ」

そう言われた瞬間に、なぜか心が軽くなった。