幽霊高校生のまつりちゃん




まつりを呼び出してから一週間が過ぎていた。

まつりは四六時中、私の周りをうろちょろしているだけで害はない。

人に憑かないと四番目の交差点から離れられないと言っていたので、自由に動ける状況を楽しんでいるようにも見えた。

そんな中で、私は今まで以上にSNSのチェックが止められなくなった。


クラスメイトや同級生のアカウントはもちろんのこと、璃子たちがなにを呟いているのか一分一秒見逃したくなくて、つねにスマホを握りしめているようになった。


「ねえねえ。若菜。数学の課題ってやった?」

まさか鍵アカを見られていると知らない三人は、今までどおりに話しかけてくる。


「やったよ。写す?」

「うん。写す! もうマジで若菜がいると助かるよ。今度なにか奢るね!」

どんなに調子のいいことを表で言ったって、裏では私のことを悪く言っている。

だけど、私は自分からグループを抜けることはできない。


……そんな、勇気はない。

みんなの話に笑って合わせて、気を使って、それでいて鍵アカでは悪く言われていても、ひとりになることが怖いのだ。


【今日は仲良し三人でプリ】

【あいつは誘わなかった】

【やっぱりこのメンバーがしっくりくるよね】


誰もいない放課後の屋上で、私は三人のコメントを画面越しで追っていた。

みんな今日は普通にばいばいって帰ったのに、どうやら私抜きで遊びにいったらしい。