まつりと別れて数日後。私は今日も彩芽と一緒にいた。
「ねえ、美幸。今日の放課後ってなにか予定ある?」
「ううん。とくにないよ」
「じゃあ、付き合ってほしいところがあるんだけど」
「うん。いいよー」
私は軽い返事をした。
彩芽はサバサバしているのですごく話しやすい。
彼女が隣にいれば私は守ってもらえるし、周りからも一目置かれていることには視線をとおして感じていた。
「どこにいくの?」
そして放課後になり、私たちは校舎を出て歩いていた。
「着くまで内緒」
さっきから彩芽はそればかり。私を驚かせたいことでもあるんだろうか。
「着いたよ」
「え、ここって……」
私の瞳に映っているのは四番目の交差点だった。
まったく意味がわからない。
動揺している私とは違って、彩芽はとても落ち着いていた。
「着いたって、ここ交差点だよ? あ、この先に店があるとかそういうこと?」
「ううん。違う。ここが目的の場所」
行き交う車を横目に、彩芽はまっすぐに交差点を見つめていた。
「ここって、なんでも願いを叶えてくれる幽霊がいるらしいよ」
「へ、へえ」
私は気丈に振る舞いながら、心臓はバクバクとしていた。
そんな私の心を見透かしたように彩芽が目を細める。
「美幸のほうが、萩野まつりに詳しいんじゃない?」
「……え」



