幽霊高校生のまつりちゃん



そしてこの日。私は学校帰りに久しぶりに河川敷へと向かった。

シロがいた段ボールはすでになくなっていた。

シロに会いたくてここに通っていたことが今では遠い昔のように思えてくる。


「もう私は必要ないみたいだね」

川のせせらぎと同化するように、まつりが言った。

梨花がいなくなって順風満帆な生活を送っている今、まつりに願うことはなにもない。


「私の傍にずっといてっていう願いはダメなのかな?」

「いたところで、私は邪魔なだけだよ。美幸はもうひとりじゃないでしょ?」

「うん」


まつりを呼び出した日、私は人生のどん底にいた。

もしも、まつりに出逢えていなかったら……私は今もひとりぼっちだった。


「なんか寂しいよ」

自分なりにはけっこう仲良くなれたと思っている。


まつりを呼び出せるのは一度きりだと決まっているので別れてしまえば、もう二度と会うことはできない。