ふわりと空中に舞う梨花の長い髪の毛。
彼女の涙が私の頬を横切っていったあと、ドサッ!と鈍い音が辺りに響いた。
手すりから顔を出して確認すると……梨花は血を流して倒れていた。
「はは、あはははっ……!!」
笑いが止まらなかった。
高笑いってこういうことを言うんだろうな!と、これ以上ないほど胸がスカッとするのを覚えた。
これで梨花への復讐は終わった。
すべて私の計画どおりだ。
……ガサッ。
と、その時。屋上の物陰でなにかが動いたような気がした。
「まつり。今そこに誰かいた?」
「さあ、なにも見てないけど」
まつりはわざとらしいほど、きょとんとしていた。
少し怪しく思えたけれど、きっとカラスかなにかだろうと気に止めずに、私は達成感に浸っていた。



