それから数日が経って、梨花への風向きは冷たいままだった。
キス写真が流失しているだけではなく、なんと梨花のせいで負ったケガが原因で宮本はサッカーの大会には参加できなくなった。
すでに宮本抜きの練習が始まっていて、ますます梨花は自分のことを責めていた。
「宮本、ショックだろうね」
「うん。可哀想……」
教室ではあちこちで、同情する声が飛び交っていた。
あんなに威勢が良かった梨花はすっかり大人しくなっていて、私のことをバカにすることもなくなっていた。
「ふっ、あはははっ!」
その日の夜。私は梨花の落ち込んだ顔を思い出しては大笑いをしていた。
あいつは今まで調子に乗りすぎた。
ざまーみろって感じだ。
「ねえ、美幸。梨花に復讐するために、他の人を利用して本当によかったの?」
「えー?」
私はまだ笑いを止めることができなくて、あふれてくる涙を指で拭っていた。
「たしかに梨花が原因で宮本にケガをさせてほしいと願ったのは私だけど、その度合いまでは知らないよ。全治三か月なんてカルシウム不足じゃないの?」
でもそのおかげで、ことが大きくなってくれたので、案外早く梨花を孤立させることに成功した。



