幽霊高校生のまつりちゃん



……ゴクリ。

上を見上げると、ちょうどオレンジ色と紫色が混ざり合ったような空の色をしていた。

不気味さを通り越して、そのまま体が吸い込まれてしまいそうだった。

きっとこの魔物と遭遇するような時間帯のことを、人は『逢魔が時』と名付けたのだろう。

空を見上げているうち、妙に辺りが静かになったような気がした。

何故かあんなに走っていた車が一台も通っていない。再び、自分の心臓がうるさく響きはじめた。


……ドクン、ドクン。

鼓動の動きに合わせるようにして、横断歩道の青信号がゆっくりと点滅する。


一回目、二回目、三回目と見送って、ついに四回目の点滅の時。

私はぎゅっと目を瞑って心の中で呼び掛けた。


〝きみに会いたい〟


言い終わったあと、おそるおそる目を開けた。

……ドクンッ。


まっすぐに伸びる横断歩道の奥。

先ほどまで誰もいなかったはずなのに、セーラー服を着た女の子が私のことを見て笑っていた。