幽霊高校生のまつりちゃん



まずは彩芽をなんとかしよう。

彩芽は梨花と同じくらい権力がある。

だから梨花に対して許せないことができれば、クラスメイトだって梨花の味方はできなくなるはずだ。


「ねえ、これ誰が拭くの?」

「えー、私やだ」

「触らずに先生を呼んできたほうがいいんじゃない?」

どんな方法がいいか模索している中で、みんなが梨花の嘔吐を見て困っていた。


こういう時、一番人間性がでる。

率先して掃除ができる人がいれば、引いてしまう人もいる。どうやらこのクラスには後者が多いようだ。

人間性が試せるからこそ、自分をいいように見せつけることもできる。

私はこれをチャンスに思って、いらなくなった雑巾とインフルエンザ対策として用意されていた除菌スプレーを手に持った。


「大丈夫。私がやるよ」

予想どおり、積極的に掃除している私の姿を見て、みんなの目の色が変わっていった。


「なんか伊東さんって、いい子だね」

「あんなに梨花に嫌なことされてるのに」


梨花を蹴落とす代わりに、どこまでも這い上がる。

シロの無念を晴らせるのは、私だけなのだから。