幽霊高校生のまつりちゃん



「シロ!」

河川敷に着いてすぐに名前を呼んだ。


いつもなら尻尾を振って近づいてきてくれるのに今日は顔を出さない。

もしかして寝ているのかもしれないと、段ボールをのぞいたけれど、シロはいなかった……。


「シロ?」

近くの茂みなどを探してみたけれど、やっぱりいない。

最初は冷静でいた私も、だんだんと名前を呼ぶ声に焦りが出てきた。


「シ、シロ! どこにいるの……!?」

手当たり次第にシロを探し歩いた。

河川敷をジョギングしていた人にも聞いてみたけれど、白い犬は見かけてないと言う。


待って。どうしよう……っ。

捨て犬だから保健所に連れていかれた?

それともどこかで迷子になってる?


「シロ、シロ……っ!!」

声が枯れるまで名前を呼んで、日が暗くなるまで探しまくったけれど、シロに会えることはなかった。