上履きの底を擦るようにして、ノートはぐちゃぐちゃにされていく。
今まで書き取りをしていたページがどんどん歪んでいって、最終的にはそのほとんどが破れてしまった。
「あー可哀想。泣いちゃうんじゃない?」
周りの女子たちはそれを見てニヤニヤしていた。
紙くずになってしまったノートを見つめながら、私は痛いくらい下唇を噛む。
抵抗したって勝てないことはわかっている。
でもこんな毎日を一体いつまで続ければいいの?
いつまで耐え続けたら、終わることができるの?
「私のことが気に食わないなら……構ったりしないで無視してればいいでしょ?」
蚊の鳴くような声でつぶやいた。
「だって無視できないほど目障りなんだもん」
梨花の顔が悪魔に見えた。
きっと梨花が飽きるまでこのいじめは続く。
私がどんなにあらがっても、逃げたくても、彼女は楽しむために追ってくる。
いつも一緒にいて、勉強も教え合って、将来教師になるって夢を叶えたら盛大にお祝いしようって約束も交わしていた。
でも、そんなこと彼女は覚えてないのだろう。
もう友達だった梨花は、どこにもいない。
そんな現実を改めて突きつけられて、立っていられないほどの目眩がした。



