幽霊高校生のまつりちゃん




「ほらね、可愛い基準は人それぞれだって言ったでしょ?」


ずっと会話を聞いていたまつりがひょっこりと顔を出す。


「違う! あいつの感覚が狂ってるだけ」

なんでこんなに可愛くなったのに、ブスだって言われなきゃいけないの?

自信に満ち溢れていたプライドをズタズタに傷つけられた気分だった。


もう、翼くんもどうでもいい。

勝手に涼香と仲良くやればいい。

低級同士、お似合いだ。


「まつり。私をもっともっと可愛くしてよ」


まだ足りない。

まだまだ、私には隙がある。

大切なのは自分の容姿だけ。

欠点なんて見えないくらい完璧な美貌を手に入れたい。


「可愛くってどうやって?」

「目をもっと大きくして、鼻筋も高く。顔も今よりも小さくして、声も美声に。あと身長も10センチ伸ばして足はスラッと長く。骨格もなにもかもをぜんぶ変えて、とにかく美しくして。もう誰も私のことをブスだって言えないくらいに!」

「それでいいの?」

「私は自分が大切なの! 綺麗でいること以外、他にはなにもいらない……!!」

「わかった」


そしてまつりによって、私はまた変わった。