「俺、山中に謝らなきゃって思ってたんだ。あの時はカッとなってひどいことも言ったけど、冷静に考えれば涼香と仲がよかった山中が嫌がらせなんてするはずがなかったのに……。本当にごめんな」
「ううん。下駄箱に生ゴミをぶちまけたのは私じゃないけど、次のゴミを置こうとしたのは事実なんだ。でも本当にそれだけだよ」
「そっか。涼香にも言っておくよ」
「いいよ。もう過ぎたことだし、涼香も許してくれないと思うから……」
私は涙を堪えている演技をしながら、瞳を潤ませた。
「私、翼くんとまた前みたいに楽しく話したい。ダメ、かな?」
「いいよ。チケット譲ってくれたお礼に今度なにか奢らせて」
「うん。楽しみにしてるね!」
計画どおり、私は翼くんとの仲を修復させることに成功した。
正直、一緒にイベントに行くことも考えたけれど、恩を売っておいたほうが好感度は高いし、そのおかげで次の約束もすることができた。



