小刻みに震える手の中にある受験番号。
また最初から見直したけれど、私の番号はやっぱりなかった。
「……亜子、もしかして……」
「そんなわけない!」
気遣う言葉をかけられる前にさえぎった。
これはなにかの間違いだ。
私の番号を載せ忘れているに違いない。
「すみません。私の番号がないんですけど……」
フラフラとした足取りで、合否結果の生徒たちを見守っていた教員に声をかけた。
「番号がない受験生は不合格となります」
覇気のない私の声とは逆に、はっきりとした口調で言われてしまった。
……私が不合格?
ありえない。ありえない。ありえない。
「……っ、ちゃんと確認してください! 私が落ちてるなんて絶対に嘘です!!」
人目を気にせずに大声を出した。
「亜子。落ち着いて……」
「うるさいっ!」
止めにきた友香の腕を思いきり払った。
「……な、んで。なんで私が落ちてあんたが受かってんの?」
私は友香のことを鋭く睨みつけた。
「受かってるわけない。だってまつりに……」
そうだ、まつりだ。
私が怒りの矛先を変えて辺りを見渡す。
「出てきなさいよ! いるんでしょ!」
「はーい」
すると、まつりは陽気に私の前に出てきた。



