幽霊高校生のまつりちゃん




大丈夫。こんなのはいつものことだ。

璃子はシロップなしのアイスティー。早織はジンジャーエールで谷野ちゃんは緑茶。

毎回雑用みたいなことをさせられるおかげで、すっかり三人が好む飲み物も覚えてしまっている。

今まで友達がいなかったから、遊びに誘ってもらえたり、輪に入れてくれるだけで最初はものすごく嬉しかった。

飲み物を頼まれたり、当たり前のように自分が動くことさえ普通のことだと思ってた。

だから、自分が雑に扱われていることに気づくまで、少し時間がかかった。

きっとあの三人にとって私は都合がいいだけの存在なのかもしれない。

それを証拠に、いくら三人の要望を聞いたってお礼を言われたことは一度もない。

ありがとうって言ってほしくてやってるわけじゃないけれど、時々すごく(むな)しくなってしまう自分もいる。


「手伝うよ」


黙々とドリンクを準備してると、後ろから声がした。振り向くと、そこには星野くんがいた。