幽霊高校生のまつりちゃん



それから年が明けて三学期が始まり、ついに聖学の入試の日を迎えた。

睡眠不足はテストに影響するので、昨日は早めにベッドに入り、起床も余裕をもってした。

緊張することなく朝ご飯を食べて、忘れ物チェックを念入りにしたあと、試験会場である聖学に向かった。


電車は通勤ラッシュのサラリーマンと受験生で混雑していた。押したり押されたりしながら駅に着いて、徒歩で聖学を目指す。

その中で、同じ方向を歩く他校の生徒がたくさんいた。

おそらくライバルたちだろうと思いつつ、やっぱり私は当日だというのに落ち着いていた。

聖学に到着して、受験番号を確認しながら自分の教室を探した。


「……亜子」

すると、後ろからか細く声をかけられた。振り向くと、そこには友香が立っていた。


本当は今日、試験会場に一緒に行く約束をしていたけれど、神社の一件から連絡を取っていないので別々にきた。


「この前のこと、本当にごめんね」

友香は前日まで勉強をしていたのか。あるいは緊張で眠れなかったのか、私と違って不安が顔に滲み出ていた。


「実はあのお守りはね……」

「いいよ、もう。気にしてないからさ」


そう、だって友香の結果は決まっている。

可哀想だけど、私を怒らせたんだから仕方がない。


「まあ、お互いにベストを尽くそうよ」

私はそう言って、残酷な笑みを浮かべた。