幽霊高校生のまつりちゃん



そして二学期も終わりに近づいた12月。私は聖学へ願書を提出した。

見合った高校を選択する際に学力テストや中一、中二の通知表の結果を元に判断することになっていて、私は担任から『これだったら間違いなく大丈夫だろう』と太鼓判を押されるほど成績は安定していた。


聖学の入試は二月の上旬。

冬休みには冬期講習があり、受験対策コースを行う予定なので、徹底的に勉強ができる。

聖学の倍率はおそらく他校に比べて高いけれど、私が落ちる確率なんて一ミリもない。


「友香は一月に私立の滑り止めがあるでしょ? 調子はどうなの?」

探りを入れるために今日は久しぶりに一緒に帰っていた。


「うーん。どうかな。やれることはやってるけど」

「家庭教師の人は?」

「冬休み中もお願いしてるよ。年末には一通りのことが終わってあとは復習って感じかな」

もちろん友香は滑り止めの高校と一緒に聖学へ願書を提出した。


まつりが言っていたとおり、友香は学力を自力で取り戻した。

塾に通うこともなく、受験勉強を本格的にやりはじめたのは三か月前だというのに、それにしては本当によくやってるほうだと思う。


「ねえ、亜子。冬休みに入ったら一緒に合格祈願しにいこうよ」

友香は私のことを信じて疑わない。


受験当日も一緒に行こうと誘われた。

本当にバカだな。呆れるくらい。


「いいよ。別に」

友香と出掛けるのも最後かもしれないし。

まあ、受験に失敗して泣きついてきたら慰めてやらないこともないけれど。