幽霊高校生のまつりちゃん



それから私は今まで抱いていた不満をぶつけるように次々とまつりに願った。

教科書を紛失させたり、給食の時にわざと転ばせたり、友香が困るたびに私は心がスカッとした。


「……なんか今日の私って本当にダメダメだよ」

その日の帰り道。友香がひどく落ち込んでいた。

まさかそのダメな原因を私が作っているなんて、夢にも思ってないだろう。


「気にすることないよ。失敗なんて誰にでもあるしさ」

「……亜子」

励ましながら、内心はほくそ笑んでいた。


可哀想だけど、今はざまーみろとしか思えない。

友香だって自分の都合で私の勉強の邪魔をしたんだから、私だって色んなことを妨害して邪魔していい権利はあるはずだ。


「……ねえ、今日は亜子と一緒に勉強したい。ダメかな?」

友香が言いづらそうにつぶやいた。


自信満々だった彼女はどこへやら。

でも私にすがるようにしてくる瞳は嫌いじゃない。


「うん。いいよ。久しぶりにやろうか」

試してみたいこともあるし、まつりがいればもう怖いものなんてない。