次の日。私はまつりと一緒に学校に向かった。
まつりいわく、今は私に憑いている状態らしく、そうすることで自由に動けて、私のために力を使うこともできるようになるんだとか。
教室に入ると友香はすでに登校していた。
いつも真っ先に私を見つけては寄ってきたのに、今は他の友達と話していてこっちに気づきもしない。
「まつり。友香の周りに人が寄らないようして。目障りなの」
みんなが過度に煽てるから友香は調子に乗るんだ。
「うん。わかった」
まつりから軽い返事が返ってきたあと、なにやら友香の周りにいた人たちがざわつきはじめた。
「ねえ、なんか臭くない? なんの匂いだろう」
急にみんなが不快な顔になった。
「え、私はなにも匂わないけど……」と、友香はきょとんとしている。
「いや、なんか臭いよ。やだ。制服に匂いがつきそう」
願ったとおり、バタバタとみんなが友香の席から離れていった。
なにこれ、すごい……!
まつりは特別なことはしてないのに、簡単に私が言ったことが叶ってしまった。
「あれ、亜子」
周りに人がいなくなったことで友香が私の存在を見つけた。
さっきまで見向きもしなかったのに、助けを求めるようにして寄ってきた。
「亜子はなにか匂う? 私はなにも感じないんだけど……」
もう弱いふりはやめて。
友香が意外としたたかだったことは知っている。
「うん。なんか臭いよ。友香から匂う」
「え……」
気にしている友香を横目に、私は別の友達のところにいった。



