幽霊高校生のまつりちゃん



「マリーゴールドの花言葉は嫉妬なんだよ。あなたは誰かに嫉妬したことはある?」

女の子はセーラー服を着ていた。


どこの学校のものか分からないし、面識もない人だけど、なぜか一方的に話しかけてくる。


「あの、この交差点の噂って知ってますか?」

私は女の子の質問には答えずに、逆に質問をし返した。


「んー噂って?」

「願いを叶えてくれる幽霊がいるって聞いて呼び出してみたんですけど、なんか現れないみたいで」


……やっぱり都市伝説だから嘘なのかな。

私はけっこう信憑性があるというか、四番目の交差点にいけば簡単に会えるだろうと、安易に思っていた。


「ふふ、あはは」 

すると女の子は突然、甲高い声で笑いはじめた。


「可愛いね。まだ中学生かな? ダメだよ。簡単に幽霊を呼び出したりしたら。だってほら、もう私たち出逢っちゃった」

女の子が私の髪の毛を指ですくう。けれど、その指先はするりと私の体を通り抜けた。


「……っ」

まさかこの人……。

私はようやく女の子が交差点の幽霊だったことに気づいた。