「え、嘘。鈴木さんすごいよ!学年で20位に入ってるじゃん!」
私はついに友香に抜かされた。
今まで私の周りに集まってきた人たちが友香に群がっている。
「偶然だよ。ちょっとやまが当たっただけ」
謙遜していた友香だったけれど、その表情は得意気だった。
……ぷつん。
なにかが私の中で音を立てて切れた。
もし自分が落ちて、友香が受かってしまったらどうしよう。
そんなことになったら、恥ずかしくて外を歩けない。
私がずっと一番だったのに。
みんなから羨ましがられる存在だったのに、みんな友香のほうばかりに注目し始めている。
なんなの、友香のくせに。
友香があの聖学の制服を着ていいはずがない。
あの制服が似合うのは私だ。
絶対に、友香なんかに負けたくない。
自分の中に芽生えた黒い感情。
私はそれに導かれるようにして、とある場所に向かった。



