幽霊高校生のまつりちゃん



試験から10日後、採点済答案と結果成績表が送られてきた。

一緒に確認しようと友香は今私の部屋にいる。

せーので便箋の封を開けて成績表を見てみると……。


【都立聖女学園 B判定】

結果は上がらずに去年と同じだった。


採点されている答案用紙を慌てて確認すると、いつもはしないミスばかりが目立つ。

国語、理科、社会の成績は良かったものの、英語のリスニングや数学の多項式などがぼろぼろ。

不安はあった。

模試の日はなんとか午前中は集中力があったけれど、午後には体調が悪化して結局持参したお弁当も食べられずに英語と数学の試験をやった。

その結果がこれだ。

それでも合格可能圏のAは取れているだろうと思っていたから……すごくショックだった。


「ねえ、見て亜子! 私もB判定だよ!」

私の気持ちとは真逆に、隣では友香が飛び跳ねながら喜んでいた。


「絶対にCだと思ってたから本当に嬉しいよ!」

友香の答案用紙を見ると、たしかによくできていた。でもそれを素直に喜べない自分がいる。

だって模試の前日。私は早く寝て明日に備える予定だったのに『教えてほしいところがある』と友香が頼んできた。

風邪も引いていたし、これ以上悪化したくないからと遠回しに渋っていたのに、それでもお願いと友香は押し切って泊まりにきた。

すべてがそのせいだとは言わない。

でも、それがなかったら結果は違っていたかもしれないと思わずにはいられない。


「亜子と結果が一緒ってことは私にも合格できる希望があるってことだよね? なんかますますやる気が出てきたよ!」

そう言って、友香が笑う。


……私と友香と同じ?

そんなの、ありえない。


今まで同じ高校を目指すことも、勉強を教えることも嬉しく思っていたけれど、初めて友香に対してイラッとしてしまった。