幽霊高校生のまつりちゃん



「亜子にプレゼント。私も同じものを買ったからお揃いで付けてくれたら嬉しいな」

「で、でも誕生日でもないのに、なんか悪いよ」

「本当に気にしないで」

躊躇している私の腕に友香は時計を付けてくれた。店で見たとおり、とても可愛かった。


「ありがとう。じゃあ、私も付けてあげる」

お返しのように友香の左腕に時計を付けた。


同じ速度で進み続ける銀色の秒針。

なんだか受験勉強を機に、ますます友香との絆が深くなっている気がした。


「これを付けてたら模試もいい結果がでるかもしれないね」

いよいよ来週は合格判定模試が行われる。参加希望の人は学校から申し込みができるので、私たちは一緒に用紙を提出した。


「私、模試って初めてだからドキドキしちゃう」

「学校のテストと違って緊張感があるけど大丈夫だよ。本番の受験の雰囲気に慣れておくのも大事なことだからさ」

「そうだよね!」

そのあと私たちは夕方まで勉強をやって、辺りが暗くなる前に友香は家へと帰っていった。