幽霊高校生のまつりちゃん



「自分なりに家でも勉強するようにしたんだ。亜子が勧めてくれた問題集と参考書も買ったよ」

勉強が得意じゃない友香は本当に努力をしていた。


振り返れば友香はなんでも一回ではできないけれど、何回も繰り返すうちにできるようになるタイプだった。

鉄棒も縄跳びも一輪車だって、できなくてもできるようになるまでやってた。

負けず嫌いの私とは違って、友香は負けることを知っているから勝つまでやるのだ。


「どんくさい私にいつも付き合ってくれて本当にありがとうね。私、亜子がいるから頑張れるんだよ」

教科書もノートも付箋だらけで、きっと家では寝る間も惜しんでやっているんだろう。

聖学を目指したいと言ったのは口先だけじゃない。

ちゃんとそこに覚悟も勇気も友香の姿勢から感じとることができた。


「でね、日頃のお礼ってわけじゃないんだけど、これ」

そう言って友香はカバンからなにかを取り出した。

それはこの前一緒に見た腕時計だった。