「彬良(あきら)!」
「……お前…。
何やってんだよ!そんな格好しやがって!」
「見てたでしょ?くノ一だよ。
顔隠してるのに、よく分かったね〜。」
「わからない方がおかしいだろ?
……いつからだ。
いつからバイトしてるんだ⁉︎
親父はこのこと知ってるのか⁉︎」
馬鹿なの?
「知ってるわけないじゃない。
あ、言わないでよっ⁉︎
院長先生には心配かけたくないんだからね。」
そう。
コイツは私のボス、廣澤院長の次男。
廣澤彬良だ。
昔から父親同士の関係で、父の大学の集まりなんかで、何度か会った事があった。
驚いたのは高校に入学した時。
同じクラスの後ろの席にコイツがいたのだ。
以来、大学も学部は違うけれど同じで、
腐れ縁のような関係になっている。
「心配かけるって自覚はあるんだな。
だったら今すぐ辞めろ!
院長秘書がくノ一⁉︎
なんの冗談だよっ!」
「無理なこと言わないでよ。
“お里”はこれでも売れっ子なの。
それにやっと見つけた好条件のバイトなのよ?
辞めるわけないじゃない!」
「…お里……。」
ん?彬良⁇ 彬良⁇
「おーい。戻ってきて〜!
意識どっか行ってるよ?
あ、オーストラリアのお殿様達は?
アテンドしなくていいの?」
「……お前…。
何やってんだよ!そんな格好しやがって!」
「見てたでしょ?くノ一だよ。
顔隠してるのに、よく分かったね〜。」
「わからない方がおかしいだろ?
……いつからだ。
いつからバイトしてるんだ⁉︎
親父はこのこと知ってるのか⁉︎」
馬鹿なの?
「知ってるわけないじゃない。
あ、言わないでよっ⁉︎
院長先生には心配かけたくないんだからね。」
そう。
コイツは私のボス、廣澤院長の次男。
廣澤彬良だ。
昔から父親同士の関係で、父の大学の集まりなんかで、何度か会った事があった。
驚いたのは高校に入学した時。
同じクラスの後ろの席にコイツがいたのだ。
以来、大学も学部は違うけれど同じで、
腐れ縁のような関係になっている。
「心配かけるって自覚はあるんだな。
だったら今すぐ辞めろ!
院長秘書がくノ一⁉︎
なんの冗談だよっ!」
「無理なこと言わないでよ。
“お里”はこれでも売れっ子なの。
それにやっと見つけた好条件のバイトなのよ?
辞めるわけないじゃない!」
「…お里……。」
ん?彬良⁇ 彬良⁇
「おーい。戻ってきて〜!
意識どっか行ってるよ?
あ、オーストラリアのお殿様達は?
アテンドしなくていいの?」



