里のみんなの為だと思っていた願いが、余計に私を孤独にしていった。 月(げつ)そんな私を、ずっと変わらず見ていてくれた。 私をたった一人の女の子として、ずっと見ていてくれたんだね。 月(げつ)の美しい心に触れて、私は今日、やっと本当の自分になれた気がした。 ーー伝えたい。 「っ……あ、あのね。月(げつ)、私ーー……」 ダアァーーーンッ!!!! ようやく自信を持って、気持ちを言える。 そう思った私の想い(ことば)を、初めて耳にする音が遮った。