ずっとずっと、このまま星を見ていたい。 そう思った矢先に、ポケットに入っているスマホの音が鳴った。確認すると、帰りがいつもより遅いのを心配する母からだった。 私は慌てて部活が長引いたという言い訳を返信してから、シュウさんに尋ねる。 「あの、次はいつここに来ますか?」 もっと彼と話をしてみたい。星のことを教えてもらいたい。そう思った。 「最近は毎日来てる」 「私も来ていいですか?また一緒に星を見たいです」 お願いします、と両手を合わせると、シュウさんはそっぽを向いて答えた。