「逃げるぞ」
楽しげに笑みをこぼす白坂くんに言われるがまま……
「……逃げてもいいよ、凪くん……となら」
──と、私は意を決して呟いた。
それに驚いた凪くんは、ほんのわずかに目を大きくすると、
「……は。なにお前、卑怯すぎ」
不機嫌そうに、だけど顔を赤く染めて悪態つく。
「……だって、さっき凪くんが呼んでって言うから!」
「そういう可愛い奴に、俺はいっさい容赦しないよ?」
「……っ!?」
微かに黒い雰囲気を放つ凪くん。
このあと、どうなっちゃうのかな……。
やっぱり、逃げるのは私かもしれません!!
ある意味危ない夏休みは、まだまだ続きそうな予感がした。
*fin*



