【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



なんとかプールから上がって、鷹村くんと澪ちゃんが休んでいる場所までよたよた歩いて向かった。


そして、ふと目を上げた先には、オレンジの髪色をしたあの男がまたもやこっちを見ている。



……嘘だ、こんな偶然がある?



目付きがめちゃくちゃ悪そうだし、いかにも不良って感じがする。



「どうしたのぉ、ケンタッキー?」


「ううん……なんでもない!」



やっぱり、白坂くんに伝えよう。


万が一、あの男の狙いが白坂くんなら危ない。



白坂くんは気づいていないみたいだし、知らせた方がいいに決まってる。



「はい! じゃあケンタッキーが罰ゲームねぇ?」


「罰ゲーム……?」



今度こそ水着のことではないよね?



みんなが休んでいる日陰の下で、私はポカンと口を開けた。