「そんなに怖かった?」
スライダーの出口は大きなプールになっていて、バシャン!と吐き出された私と白坂くんだったけれど。
白坂くんは憎たらしいほどに爽やかに笑っている。
「………私、生きてる?」
白坂くんに自分の生存確認を頼む。
ポンッと私の頭に手を乗せて、「余裕で生きてるよ?」と楽しげに口もとを緩ませてみせる。
「もっかいやる?」
なんて……心底楽しそうな白坂くんの笑顔に、不覚にもキュンと胸が音をたてた。
「大丈夫だった!? ケンタッキーの雄叫び、ここまで聞こえてたよぉ?」
ウキウキしながら駆け寄る若宮さんに、あなたのせいでしょうが!と言いたくなる。
「んもぅっ〜!! ケンタッキーってばぁ! 髪の毛くらい直しなよぉ! ワカメみたい! あはは!」
若宮さんのこういうところ、悪気がないのはわかってるけど、そんな余裕なんてないんだったら!



