「そんな顔されたら、俺が気になってしょうがないだろ?」
今度は優しい眼差しを送ってくる。
だから、胸が高鳴って、白坂くんを頼ってしまいたくもなる。
「……白坂くん、実はさっき──」
「お待たせしました! こちらの浮き輪に、前後に乗ってくださいね!」
えっ!?
もう順番が来ちゃったの!?
「小夏は前で俺が後ろな?」
「いや、あの……っ、前って!?」
問答無用で前に乗せられる私は、これから滑り出すスライダーに心の準備など出来ていない!
「なに? 怖いの?」
「だ、だってこれ……っ、すごい怖いそうだし! それに下から澪ちゃんらしき人の叫び声が……」
グスグズしていると、スタッフの人が私のベルトをカチッと閉めた。
終わった…………。



