「じゃあ涼太くんも後ろかなぁ? くるみは、涼太くんが後ろから守ってくれたら嬉しいんだけどなぁ」
「……お、おう。まかせろ」
まかせろ、って……。
小三の時に庭に出したプールに滑って転んで「溺れる!!」とか半べそかいてたのは誰だっけ?
涼太めっ、カッコつけちゃって。
「気になる?」
「へ……?」
「涼太くんのこと」
白坂くんが私へと身体を向けると、眉を高くして問いかけた。
「全然っ! これっぽっちも!」
ぶんぶん首を横に振る。
私が気になってるのは涼太じゃなくて、さっきの男のことなの……って言えたらいいんだけど。
せっかく白坂くんと平穏な夏休みを迎えて、こうしてプールに来れたっていうのに、そんな物騒なことを言いたくないんだ。



