思い切り振り返ってみると、オレンジ色の髪をした男が遠巻きにこちらを見ていた。
誰、あの男は……?
鋭い目付きでこっちを見ているけど、見たことない男だった。
やっぱりさっき感じた視線も気のせいなんかじゃなかったんだ。
確実に見られてる……。
だけどその男は、私と目が合うとすぐに他の場所へと動き出していった。
怪しすぎるでしょ……。
……また危ないことになんかならないよね?
剣崎との一件もあったから、真っ先に白坂くんに言うべきなのかもしれない。
そんな私とは裏腹に、スライダーの順番待ちをしているみんなは楽しそうだ。
「嫌よ! 鷹村が前に乗ってよね?」
「これも二人乗りだ。女を後ろにするわけにはいかないだろ?」
鷹村くんと澪ちゃんはいい感じだな……。



