ふいっと顔を逸らしたくせに、白坂くんは今も私の身体を抱いたままだ。
すーっと横を通り過ぎていく澪ちゃんチーム。
「あーあー。誰よ……? こんなカップルの接近度をあげるようなゲームなんか提案したのは……」
「いや、園田お前だろ」
鷹村くんの見事なツッコミに澪ちゃんはやれやれと言った顔をした。
もうすぐ澪ちゃんの指定した監視員が立っているゴール地点だ。
これじゃ引き分けってことかな?
「んもー!! こういう時は、きゃあ!って落ちちゃった方が可愛いと思うよ?」
「へ?」
あと少しでゴール!というところで、聞き覚えのある可愛らしい声がした。
えっ、この声はまさか……!?
振り向いたその瞬間、
──ドンッ!
天使のような笑顔の彼女が、私と白坂くんが乗ってる浮き輪を下から押し上げた。
「ひゃああぁぁぁ!!!!」
バシャン!と大きな音を立てて私はプールの中へと派手に落っこちた。



