【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



* * *


私達は、早速パラソルの下に荷物を置いて流れるプールへと入った。



「いいわね!? 負けた方が罰ゲームだからね!?」



おお……。

澪ちゃんってば、すごい張り切りようだ。


しかも、この日を相当楽しみにいたんだろうな。


サメの形のおっきな浮き輪を2つも持参している……。


しかもさっき足で空気入れを踏みつけまくっていたせいか汗だくになってるし。



「……あれ? 澪ちゃん今、罰ゲームって言った!?」


「そうよ!? プールと言ったら罰ゲームよ!」



それって、私の水着ことではないんだよね?



「上等じゃん。勝負事には負けないよ?」



白坂くんってば、そんな挑発するようなこと言わないでよ!!



「言ったわね白坂? じゃあわたしと鷹村ペア! そっちはふたりね!」



当然そう来ると思ったけど……。