「これ!? わ、私は脱がないよ……!!」 このパーカーを脱げるスタイルなどしていない! きっぱり宣言してみると、白坂くんが「ふーん」と言って目を細くした。 「じゃあ──」 私の肩を引き寄せ、唇を耳に近づけると…… 「あとで脱がせていい?」 「……っ!?」 白坂くんこそ大胆すぎる……。 たちまち体温は急上昇。 「あれ、返事は?」 「うっ……」 意地悪な笑顔に言い返すことも出来ない。 これじゃあ、プールに入っても熱さは引かないかも……。