【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



「雅は昔からああだからな。ストレートすぎ」



流れるプールの近くまで歩いていると、ぷっと吹き出した白坂くん。


と、その時……。


どこからか猛烈な視線を感じて、私は振り返った。


……あれ?


だけど、後ろには賑やかな家族連れやカップルがはしゃいでいるだけ。


それに、遊びに来ている女子数人が、白坂くんを見てうっとりしていた。



さすが顔面偏差値トップクラスだ……。


隣を歩いている自分が、ちょっぴり恥ずかしい。


ってことは、今の視線、気のせいかな……?


あんなことがあったから、気を張ってるだけだよね。




「で? それいつ脱ぐの?」



ふと顔を覗き込まれて、ビクリと肩を揺らした。