「パーカーも着ていないだろ? 目立っても困るじゃねえか」
「え、目立つ?」
キョトンとした顔をする澪ちゃんに、鷹村くんは自分のパーカーを脱いでそっと肩にかけた。
「目のやり場に困るくらい似合ってるが、他の男の視線を集めるのは勘弁してくれ」
「……なっ!? 」
「俺がしんどい」
「鷹村……っ、あんた早速暑さにやられたんじゃないの!」
「生憎だが、俺はずっと前から園田にやられてるよ。罪つくりな女だな、お前は」
困ったように笑みを零す鷹村くんに私まで澪ちゃんと口をパクパクさせる始末。
澪ちゃんいわく、まだお付き合いには発展してないらしいけど、どっから見てもふたりはお似合いだよ……。
鷹村くんの超どストレート発言に澪ちゃんは赤面している。



