【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



「警察の人よ?」

「………えぇ!?」

「わたしは情報提供者なの」



密告者って言った方がいいかしら?なんて、イタズラに笑ってみせる。


白坂くんが言っていた情報収集の役目って、そういうこと!?



「御協力ありがとうございます白坂さん。剣崎は、西区の不良と喧嘩した際に器物破損、傷害、その他複数の容疑が挙がっていますので、このまま署へ連れて行きます」



ペコッと頭を下げたスーツの男の人。



「また会おうね、凪ちゃん」



顔を覗かせた剣崎に、白坂くんは舌を打った。



「ほーら。危ない目にあったじゃないの! だから会わせたい人がいるって言ったのに。腕もいいのよ、そのボディガード」



ボディガード!?