え……?
「あ? お前……っ!!」
目を凝らして、ユリと呼ばれた女を見た剣崎は、ハッと息を飲んだ。
「情報収集は一番にするんじゃなかったのかしら? あなたがお父様から学んだことでしょう?」
「テメェ……嵌めやがったな」
……どういうこと?
この人が剣崎の仲間なら、嵌めたなんて、そんな発言はしないはずだ。
じゃあ、この人は、誰──。
「嵌めた? 」
「俺に近づいたのは、嵌めるためってわけかよ?」
「何か勘違いしているわよ、あんた。わたしはただ……“白坂凪を追っているひとり、情報が欲しい”と言っただけよね?」
「……っ、」
「まさかそれを勘違いしたの? その程度の知能じゃ、鬼神の総長は退いた方がいいのではないかしらね」
剣崎が白坂くんから離れると、女の人の前に立ちはだかった。



