【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



「どういう関係って、お前らな……あれは俺の──」


「生意気な面しやがって!」



最後まで話くらい聞けよ、このクズ野郎。


こんな毎日、いつまで続くんだっての。


逃げても逃げても追跡は止まないし、あの鬼神だとかいう暴走族の当時の総長の前に引きずり出されそうになるし。


なにが天と地の双璧の片割れだ。

ふざけんなよ。


……こっちだって、好きで呼ばれてんじゃねぇよ。


キミの耳にでも入ったら、片想いどころか合わせる顔すらない。



「俺のこと巻き込むなよ」

「あはは。ごめんごめん」


だいたいお前があの「鬼神」の総長に寵愛されるからいけないんだろうが。