【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



中学生になると、今までのようにキミを見かけることが減った。


多分それは俺が原因。



「白坂ァァァ──!!!」


本当に勘弁してよ。

いつからこんなに追われることになったのか、今じゃ思い出せないまである。


まぁ、元凶ならわかってるんだけど。



「凪、あんたは大丈夫?」


は?

俺の片割れだとか言われてるお前のせいだからな。


毎日毎晩、どこにいても見張られてるみてぇだし。



「貴様ごときがあの人の片割れとはな?」


「どういう関係だ? 答えによっては鬼神の総長も黙ってねぇからな!」



こんな風に標的にされて、理不尽に殴られて、追い回されて。