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慣れない登山をしたせいで、夕飯を食べ終わったあとの集会中は、うつらうつらして危なかった。
今日のまとめと気づいた点をプリントに書いて、私と澪ちゃんはお風呂場に向かった。
「はーーー!? 夏祭りですって!?」
シャンプーをしていると、澪ちゃんのどデカい声が響き渡った。
「うん! 白坂くんが誘ってくれて!」
シャワーの音に負けないように声を張って報告する。
「うん! じゃないでしょーが! そんなとこうろうろしたら危険じゃないの!」
「でも……それが最後かもしれないんだよ? 白坂くんの彼女仮は、夏休みが終わるまでだから……」
私が口をすぼめると、澪ちゃんがジーッと分析するような視線を送ってきた。
「あの……澪ちゃん!?」
「ほうほう。つまり小夏は、あの危ない男、白坂に惚れてると?」
ギクッ……。
澪ちゃんがニヤリと笑って言い当てる。
完全にバレているらしく私は肩をすくめた。



