【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ



* * *


放課後になり、私と白坂くんは中間テストの勉強をするため図書室へと向かった。


テスト期間というだけあって、図書室を利用している人は他にもいる。


窓際の席に並んで座ると鋭い視線を感じた。


ああ……最悪すぎる。


私と白坂くんが座った席から遠いところではあるけど、パンツの見えそうな先輩がこっちを睨んでいた。



「あ、あのさ白坂くん……」


パンツの先輩が、と小声で伝えてみる。

これじゃ勉強どころではないからだ。



「場所変える?」

「でも、教室は結構みんな残ってたから……」



白坂くんの彼女仮になってからすごい見られるようになって、そっちの方が勉強どころではないし……。



「じゃあ俺ん家来る?」

「えっ、白坂くんの家!?」

「ふたりきりだよ?」


ニヤリと笑う顔が妖しくてぶんぶん首を振った。


そういえばひとり暮らし?って、前にあの先輩から聞かれてたような……。