けれどお腹がいっぱいになったためか、腰を下ろすなりすぐ眠気が襲う。 洗い物をやってくれているというのに、うとうとしてしまい。 ついソファで意識が飛んでしまっていた。 眠りが浅かったためか、突然ぱちっと目が覚める。 橘くんはまだ洗い物をしてくれているのだろうかと思っていると、ふととなりに人影を感じて。 「……っ、た、橘く……!?」 なんと橘くんがとなりに座っており、じっと見つめられていた。 慌てて立ち上がろうとしたけれど、なぜか左手がグッと引かれたような感覚に陥る。